悪徳な整骨院は実在する？見分け方はあるのか詳しく解説

身体の痛みが生じた時にお世話になるのが「整骨院」。
相性のいい先生に出会えると、痛みがすぐにとれたり、身体のゆがみを調整してくれたりと健康な身体を手に入れられますが、なかなか出会えるものではありません。

なかには、不必要な施術を行うなど、悪徳な整骨院が実在する場合もあります。
では、悪徳な整骨院とは実際にはどのようなものなのでしょうか。

1. 悪徳な整骨院は実在するのか？

残念なことに、悪徳な整骨院は実在します。
施術の効果が見られない場合もあれば、施術に対して治療費の請求額が高額になっている場合もあるなど、その悪徳ぶりはさまざまなシチュエーションがあります。
また、一度施術を受けただけで悪質な整骨院は見分けられないものです。
そのため、施術を受ける前にネット上の口コミなど、さまざまな情報を入手して判断する必要があります。

2. 悪徳な整骨院の実態は？

悪徳な整骨院の実態を調べてみましたので、ご紹介します。
ポイントは「施術のように見えて無駄が多い」など、患者を巧みにあざむく点です。
もっともらしい施術をしているように見えて、実は本来必要でない施術である場合もあるので、施術の内容は常に確認しておきましょう。

2-1. 法外な料金の請求

整骨院では、交通事故による症状の場合は保険適用が、そうでない場合でも所定の料金を請求されます。
保険適用されると、健康保険のおかげで窓口での料金が治療費の2～3割の負担で済みます。
ですが、健康保険が適用可能な場合でもあえてそれを行わず、高額な料金を請求する場合もあるのです。

2-2. 健康食品などの強引なあっせん

施術とは別に「身体が疲れているのが問題」などと言い、健康食品を勧めてきたり、トレーニングアイテムを勧めてきたりする整骨院もあります。
なかには、症状の改善が見られないことを別の原因にして、健康食品を継続して購入させることで利益を得ようとする悪徳な整骨院もあります。

2-3. 効果のない治療器具の使用

整骨院では、手業による施術のほか、電気治療器などの治療器具を使うこともしばしばあります。
治療器具を使われると、施術を受けている側はなんだか効いている気持ちにもなりますが、実際には効果がない治療器具を使用され、特殊な器具であることをアピールされて高額の料金を請求される事例もあります。
数回使用して、効果が実感できない場合は器具の実効性を疑うべきです。

2-4. 無資格の施術

この業界に関連する資格で知られているのは「柔道整復師」や「整体師」などです。
2つの資格の違いですが、柔道整復師が厚生労働大臣の認めた国家資格であるのに対して、整体師は民間の養成学校が認めた資格である点です。
そもそも整骨院は、柔道整復師の資格を持っている人が名乗ることを許されているため、整骨院を名乗っていて柔道整復師がいない場合は、無資格の施術となります。

3. 悪徳な整骨院を見分けるには？

悪徳な整骨院を見極める方法は、全くないわけではありません。
これから紹介するポイントを確認してもらえると、悪徳な整骨院を避けられます。
しっかりとご自身の目で確認して、良い整骨院に巡り合ってください。

3-1. 資格を確認する

整骨院を名乗るためには、柔道整復師の国家資格を持っている人が必ず施術する必要があります。
たとえば、店舗に国家資格を証明する書類等が明示されていない場合、無資格で施術している可能性もあります。
国家資格なので、厚生労働大臣名の証書が発行されていることもポイントです。

3-2. 施術の明細を必ず確認する

施術を受けた後は、当然領収書を発行してもらえます。
その時、保険適用を受けた場合には施術の明細を発行してもらいましょう。

施術の明細は、健康保険を使った施術の場合には必ず発行されるもので、行った施術の内容を明記してあるものです。

もし、明細を発行してくれない整骨院があれば、保険適用の際に虚偽の申請をしているなど、誠実な運営がされていない場合もありえます。

3-3. ネット上の口コミを確認する

ネットの口コミは、極めて重要です。
近年はGoogleや整骨院専門の口コミサイトなどさまざまな場所で口コミを確認できるため、以前に比べればその整骨院の評判を確認しやすくなったといえるでしょう。
ただし、専門的なサイトの場合には「サクラ」の存在が気になります。
その場合には、TwitterなどSNSを活用すればユーザーが直接発した評判を確認することもできます。