腰痛の主な治療方法とは、腰痛の原因も分かりやすく紹介

「夕方になると腰に痛みを感じる」、「知らず知らずのうちに腰をかばうようになった」という症状を抱えている方がおられます。
シニア世代だけではなく若い方も悩まされることのある腰痛。可能ならば腰に痛みを感じずに生活したいと思うのではないでしょうか。

今回のコラムでは腰痛の原因や主な治療方法を紹介します。
この記事を読めば、腰痛になったときの対処法がわかるでしょう。

1. 腰痛の主な原因

腰痛の原因はさまざまで、大きく分けると特異的腰痛と非特異的腰痛に分けられます。

特異的腰痛とは内臓の病気、腰椎間板ヘルニア、骨粗しょう症などのことです。
非特異的腰痛とは原因が特定不明の腰痛のことで、腰痛の問題を抱えている方の85%は非特異的腰痛であるといわれています。

非特異的腰痛は日頃の生活習慣と深い関わりがあります。
たとえば、普段から猫背の姿勢の方は腰に負担がかかっているでしょう。
また運動不足の方も腰を支える筋肉が弱っているので、腰痛になりやすい傾向にあります。

マッサージや睡眠などのセルフケアを続けていれば回復しますが、休養が十分でなかったりストレスを抱えていたりすると腰痛の症状が残るでしょう。

1-1. 女性特有の腰痛にも要注意

腰痛の中には女性特有のタイプもあるので注意が必要です。

たとえば生理痛の悩みを抱えている方は、下腹部だけではなく腰にも痛みを感じるケースがあります。
また妊娠中の方は、赤ちゃんがいるおなかを支えるために上体を反らせようと意識するでしょう。
その結果、腰に強い負担がかかり痛みを伴うのです。

女性は出産や育児で強いストレスを感じます。身体的だけではなく精神的にも負担を抱えているので、腰痛になりやすいと言われているのです。

2. 腰痛の治療方法

腰痛の治療には大きく分けて保存療法と手術療法が挙げられます。
保存療法とは外科的手術を行わない治療法のことで、身体的にも精神的にも苦痛を伴わないのがメリットです。

主な保存療法は「薬物療法」、「運動療法」、「理学療法」、「マッサージ療法」などです。
また生活習慣や姿勢に関するアドバイスも保存療法の一部といえます。

薬物療法とは飲み薬や塗り薬による治療のことです。
さまざまな薬剤を病態や症状に合わせて用います。
主な薬剤としてステロイド、鎮痛補助薬、抗うつ薬などがあります。

運動療法とは体操やストレッチによる治療のことです。
通院しながら治療するケースもありますが、自宅で日常生活を送りながらできます。
ただし痛みや違和感があるときは専門家への相談がおすすめです。

理学療法とは患部に物理的な刺激を与えて治療する方法です。腰痛の場合には、コルセットを用いた治療があります。また保温パックやレーザーを用いた治療も理学療法に当てはまります。

マッサージ療法とはマッサージにより血流を促進させる治療方法です。
整骨院や整体院などではこの治療が用いられます。

一方で、手術治療とは実際に患部にメスを入れて治療する方法のことです。
手術自体は30分～1時間で終わりますが、手術後にはリハビリや休養が必要になるので2週間ほどの入院が必要になるでしょう。

2-1. 腰痛はどのくらいの期間で治る

腰痛の治療期間は施術の方法や腰痛の症状によって大きく異なります。
また仕事の内容やライフスタイルによっても期間が変わるでしょう。

定期的に治療を受けた場合でも、間違った姿勢で作業をしたり重い物を運んだりすると改善のスピードが遅くなる場合があります。
適度な睡眠や栄養の摂取によっても改善のスピードが早くなるケースもあるので、かかりつけの専門家に相談するとよいでしょう。

3. 腰痛の治療には整骨院がおすすめ

整骨院は他の治療方法には異なる2つのメリットがあります。

1つ目のメリットは資格を持った専門家による治療ができることです。
セルフケアによる運動療法では間違った施術方法で腰痛が悪化するケースがあります。
また整体院は国家資格を持っていない人が施術を行うので不安に感じる方もいるでしょう。
整骨院では国家資格である柔道整復師が施術を行うので、安心して利用できるでしょう。

2つ目のメリットは急な腰痛にも対応できることです。
手術による施術の場合は、施術までに検査を行うので時間がかかります。
一方で整骨院では、急な痛みでも治療してもらえるので安心です。
整骨院では患部の治療だけではなく骨盤や体のゆがみなどもチェックしてもらえるので、根本からの改善を期待できるでしょう。