整骨院や接骨院で超音波治療器を扱うところはたくさんあります。以前体験したけど効果を感じなかったという方もいるかもしれません。
しかしその性能も日々進化を遂げており、コンパクトな小型化も進んでいます。また使ったことのない方でもそういった超音波治療の存在は、知っている方が多いでしょう。しかしどういったものでどういった効果があるのか、わからない人が多いのではないでしょうか？体験したことがないと初めて使うのは躊躇があるかたもいるでしょう。
今回は整骨院や接骨院で使用されている超音波治療器を使った治療について、原理や効果に関してまとめてみました。もう一度体験してみようという方、初めてチャレンジしてみようという方はぜひ参考にしてみてください。
1. 超音波治療とは
まずは超音波治療とはどういうものなのでしょうか？超音波とはそもそも人間の耳には聞こえないほどの高周波で振動する音波のことです。人間が耳で聞ける音は20kHzまでです。それ以上になると超音波と言われます。治療にはおよそ0.7～3MHzの超音波を利用しています。この音波により機械的振動をおこして体の部分に照射することで治療効果が得られるのが超音波療法です。
それでは超音波でなぜ治療ができるのでしょうか。細かい振動を体の部位に連続的に当てることで熱が発生します。その熱エネルギーの温熱効果で治療をします。治療のケースによっては、断続的に照射して熱の発生を最小限に抑えたパルスモード（非温熱効果）を選択することもあるでしょう。
また最新の機器では超音波の周波数を変えることが可能で、それにより振動の届く位置を変えられます。周波数によって皮膚のごく浅い部位から骨まで届く深い部位まで選んで照射できるのです。外からでは手が届かず、なかなか治療できない部分を治療するためのものといえるでしょう。
2. 超音波治療の効果
超音波治療を行うときには二つのモードがあります。温熱効果と非温熱効果とよばれるものです。非温熱効果といっても温めないということではなく、最小限の熱で効果を上げる治療です。
どういったものなのか、ひとつずつみていきましょう。
2-1. 温熱効果
連続的に超音波を照射することで熱が発生し、その温熱で治療効果が得られるでしょう。手の届かない位置を温められるため、組織の伸展性を高められます。また温めることで血行がよくなるので、痛みが緩和したり治りが促進されたりします。また振動や熱によりマッサージ効果もあり、硬くなった筋肉や組織までもみほぐすことが可能です。
2-2. 非温熱効果
超音波の休止と照射を交互に行います。それにより熱の発生を最小限に抑え治療を行います。効果は温熱効果とは異なるものになるでしょう。細かい振動をとめたり与えたりを繰り返すことで、細胞単位で活性化し、炎症部分の治癒が促進されます。むくみにもとても効果的です。
急性的に悪くなった症状には非温熱効果で改善をねらい、慢性的な症状の方には温熱効果を利用して治療を行うのが一般的です。
3. 具体的な効果
上で上げたふたつの効果から体にどういったよいことがあるのか、次に詳しく見ていきましょう。
3-1. リンパの流れ・血流がよくなる
まずは血行が改善されます。血流がよくなるとそれだけであらゆる不調が改善されることになるでしょう。
まずは肩こり、腰痛の改善になります。熱だけでなく細かい振動によっても、関節にたまった老廃物や疲労物質が除去されて血行改善につながり、冷えやダイエット、美容にも効果があるでしょう。
3-2. 筋肉をもみほぐす
マッサージ効果があります。
筋肉だけではなく硬くなった組織もやわらかくします。肩こりや腰痛はもちろん、代謝の改善でこちらも痩身効果が期待できるでしょう。たまった疲労の解消にも有効です。
3-3. 神経を刺激する
手では施術が難しい神経を刺激することで、痛みを緩和できます。ぎっくり腰や五十肩、ヘルニアの我慢できない痛みにも効果を発揮します。
3-4. 骨折の治癒の促進
超音波を断続的にあてる非温熱効果を利用して、細胞を刺激することで、骨の癒合が促進されることが期待されます。早めに治療することで治癒が早くなります。スポーツの大会が近いなど早い復帰が必要な場合などは、超音波治療を考えてみてはいかがでしょうか。
4. まとめ
今回は、超音波治療の効果についてみてきました。治療になる原理や効果がわかれば、躊躇も少ないでしょう。使用する機器によってもいろいろ効果に違いがありますので、わからないことがあれば、お世話になる整骨院や接骨院で尋ねてみてください。
「太田ウィル整骨院」では、最新機器で皆様の痛みや不調の改善に取り組みます。
痛みの緩和だけではなく、痩身効果や筋力アップにも効果のある機器ですので、興味があるようでしたらその効果や費用について一度ぜひお尋ねください。
お待ちしております。
