鍼灸の効果

神経系疾患の治療を鍼灸で行う!不調の種類と改善方法

自律神経失調症をはじめとする神経系の疾患の治療は、鍼灸で行えます。神経系疾患はいずれも重い症状の場合が多く、日常生活において大きな支障をきたすものですので、お悩みの方も多いことでしょう。そこで今回は、鍼灸で治療が可能な神経系疾患についてご紹介いたします。

1. 神経痛

神経に起因して痛みなどの症状が出るものを、神経痛といいます。そのなかでもいくつかの種類があるのですが、いずれも鋭い痛みが急に訪れるため、日常生活において大きな支障をきたしてしまう症状となるのです。基本的な原因は神経がなんらかの理由で圧迫されることによって、痛みが生じてしまうというものですが、なかには痛みの感度が高まってしまうことで発生することもあります。

日常生活において神経痛の原因となるものは、以下の3つがあげられます。

1-1. 長時間のワークスタイル

デスクワークで長時間イスに座ったままの状態が長い方や、腰を曲げたままの姿勢が続く方によくある原因です。通常背骨には椎間板というゼリー状の軟骨があり、クッションの役割を担っています。しかし腰を曲げた状態が長時間続くことで中身がはみ出てしまい、神経に触れてしまうことで痛みを発生させてしまうのです。

1-2. 脊柱管の変形

年齢を重ねるにつれて脊柱管という、背骨のなかにある神経のトンネルが歪んでしまうことがあります。また靭帯が熱くなることによって、脊柱管の内部が狭くなってしまうことでも神経が圧迫されてしまいます。

1-3. 疾患

有名な椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)をはじめとする、神経を圧迫させてしまう疾患が原因となることも多いのです。疾患が原因の場合には、その疾患を改善できれば痛みを解消できます。

2. 神経麻痺

神経麻痺とは全身に張り巡らされている神経が、なんらかの原因によって麻痺してしまい、感覚や動きに障害が発生してしまう状態のことです。代表的な疾患としては、以下のふたつがあげられます。

2-1. 末端神経障害

神経のなかには末端神経と呼ばれるものがありますが、この末端神経に対してさまざまな障害が発生してしまう疾患を、『末端神経障害』といいます。末端神経には大きくわけて、運動神経・感覚神経・自律神経の3つが存在し、これらの神経がダメージを受けてしまうことで発症するのです。

運動神経の場合には手足の筋肉が痩せてしまい筋力が低下し、感覚神経ですとしびれや痛みが発生します。自律神経に関しては手足に対して知覚の異常や、手足の発汗障害などが見受けられます。

2-2. 顔面神経麻痺

顔面神経と呼ばれる神経は顔中に電線のように張り巡らされており、表情筋につながっているのです。笑ったり怒ったりした際の表情の変化は、この顔面神経によって表情筋が動き作られます。しかし顔面神経麻痺が起きてしまうと、表情筋が動かなくなり表情を作れなくなってしまうのです。顔の表情筋は20以上存在しており、顔面神経麻痺の症状次第で麻痺の具合もさまざまなパターンが存在します。ウイルスが原因となるケースが非常に多いものの、怪我などの影響が原因である可能性も考えられます。

3. 自律神経失調症

自律神経失調症は、原因がわかりにくいのが特徴です。具体的な症状としては、以下のようなものがあげられます。

  • 慢性的な疲労
  • めまい
  • だるさ
  • 動悸
  • 偏頭痛

これらの原因になりうる部分を調べても原因ではなく、自律神経失調症によるものと後になって発覚するケースが多いのです。そのほかにも、イライラしやすくなる・やる気が出ないなどの精神的な面でも、なにかしらの症状が出てしまうこともあります。

原因としてはその名のとおり、自律神経のバランスが乱れてしまうことによって引き起こされます。

それではなぜ自律神経のバランスが乱れてしまうのかというと、最も多いのが生活リズムの乱れです。昔に比べて娯楽も多い時代なため、多くの方が夜ふかしをするようになっていることでしょう。それによって交感神経と副交感神経のバランスが、乱れやすくなってしまうのです。その次に多いのがストレスによるものです。仕事による社会的ストレス、あるいは人間関係などによってもストレスを感じやすいことでしょう。ストレスが過度に蓄積されてしまうと、自律神経に影響を与えてしまうことがあるのです。

4. めまい・不眠症

めまいや不眠症も、多くの方が悩まされている疾患ではないでしょうか。めまいは一時的なものですが、頻繁に発生してしまうと日常生活に支障をきたします。万が一車の運転中に発生してしまったら、大事故の原因にもなってしまいます。不眠症に関しては、まず眠れないことに大きなストレスを感じることでしょう。
それに加えて睡眠によって解消されるはず疲れなどがそのまま残ってしまうため、その結果全身のパフォーマンス低下を引き起こしてしまうのです。

いずれも考えられる原因はさまざまなものがありますが、自律神経の乱れが原因となることがあるのです。一度乱れてしまった自律神経のバランスは、そのままでは元通りにはなりません。しかし鍼灸には血行促進など身体のリズムを正常に戻す効果に期待ができますので、重度の不眠症でなければ改善が見込めます。めまいに関しても同様ですので、問題の切り分けのためにも鍼灸の施術を受けてみてはいかがでしょうか。万が一症状の改善に至らなかったとしても、鍼灸の効果は体に対してプラスにしかならないため、正しい体の機能を維持するためにもおすすめです。

5. まとめ

鍼灸では経穴と呼ばれるツボを刺激することによって、人間のもつ本来の機能を取り戻す効果があります。自律神経失調症は自律神経のバランスが乱れることで起こる疾患のため、鍼灸によって改善をしてみましょう。

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