出産後の骨盤の歪みによる身体の不調を防ぐのが骨盤矯正です。
リフォーム下着や体操、整骨院や整体院での施術で骨盤の矯正はできますが、いつから行うのが良いのでしょうか。
産褥期の身体の状態を説明しつつより良い骨盤矯正のタイミングをお伝えします。
1. 産後の身体の状態
出産後、約5～8週間の時期に女性の身体は妊娠前の身体に戻ろうとします。
この時期を産褥期といいます。産褥期はどんなに安産だった方でも訪れるもので、個人差はありますが身体への負担が大きい時期です。
まず、出産後は子宮内の胎盤が剥がれて悪露が出てきます。
妊娠前でいう生理の状態が1ヶ月継続するので腹痛や腰痛が発生します。
赤ちゃんをお腹の中で育てるために広がっていた子宮が急速に収縮して、後陣痛と言われる痛みが出る場合もあるでしょう。
また、お産をするにあたって会陰部をあえて切ることであらぬ方向に会陰部を裂かないようにしています。
入院中に体感すると思いますが、トイレのみならず座っているだけでも痛んでしまうのです。
さらに、体内のホルモンバランスが変化するので、動悸・息切れの他に疲れやすい身体になっています。
このような状態で赤ちゃんの面倒を見るので、産後の女性の身体は中々休めず、まるで交通事故にあったような状況になってしまうのです。
2. 産褥期の過ごし方
産褥期は個人の回復のスピードにもよりますが、約1ヶ月間続きます。
そのため、週ごとに身体の様子と向き合い自分の動ける範囲で動くことをおすすめします。
2-1. 1～2週間
この時期は病院から退院し、自宅で赤ちゃんのお世話を始める方がほとんどです。
この時出産したアドレナリンによって産後ハイになっている方もいるので、自宅に帰ってきたからといって子育てや家事を今まで通り始めようとすると後々の体調に響きます。
赤ちゃんのお世話以外のことは任せられる人に任せ、いつでも布団で休めるような状態にし、ご自身の体力回復にいそしんでください。
2-2. 3～4週間
この時期は少し体力が回復している時期ですが、まだまだ無理は禁物です。
赤ちゃんと休みながら少しずつ家事をやってみるとよいでしょう。
体の具合が良ければ床上げしてもよいかと思いますが、あくまで無理をしないことを念頭に置いてください。
産後の1ヶ月検診でわからないことや不安に思っていること、身体の状態をしっかり聞いておきましょう。
2-3. 5週間～
5週間を過ぎると大体の方は普通に家事ができる程に体力が回復しているかと思います。
ご自身の体調を見ながらなるべく動くことで今後の体力回復に影響を及ぼしてしまうのです。
体調がいいときは赤ちゃんとの散歩がてら軽い運動をしてみても良いかと思います。
悪露も終わり、会陰部の傷も癒えてくる頃なのでお風呂に入ってもよい時期になります。
3. 産後の骨盤矯正のタイミング
産褥期は身体を大いに休めるべきですが、骨盤矯正はいつから始めるのが良いのでしょうか。
産褥期を終えた2ヶ月目の時期がベストだといえます。
出産後すぐに骨盤矯正を行うと産褥期の身体の不調により、更に身体に負担をかけかねません。
軽い運動を推奨する2ヶ月目のタイミングで骨盤体操や、整骨院や整体院に相談してみるとよいでしょう。
産後6ヶ月を過ぎると戻ろうとした骨盤が固定されるので、産後2ヶ月～6ヶ月の間に骨盤矯正を怠ると骨盤が歪んだままになってしまい、矯正に時間がかかってしまう可能性があります。
4. 骨盤矯正の期間
当然のことですが、一回の施術で骨盤の矯正は完了しません。
施術の内容や病院の方針によりますが、骨盤矯正には大体2～3ヶ月かかります。
一回の施術で治ったように思う方もいるかもしれませんが、骨盤を元の位置に戻したとしても固定されていないので長期的な治療が必要なのです。
5. ダイエットと骨盤矯正は並行して行うべき
骨盤矯正をする前にダイエットを始める方も多くいますが、骨盤矯正とダイエットは並行して行うのがいいでしょう。
なぜなら、骨盤が歪んだままでいると筋肉の使い方を変えてしまうので代謝が悪い状態になり、同じ運動量でも痩せにくい身体になるからです。
骨盤を正しい位置に戻すことで、筋肉や内臓の位置も正しい場所に戻るので、腰痛だけでなくポッコリお腹の矯正にも効果があります。
その上でボディラインのどこが気になるのかを確認してダイエットに取り組むと、より効率よく効果的なダイエットができることでしょう。
6. まとめ
出産後はしっかり身体を休め、2ヶ月～6ヶ月の間に身体を戻すための取り組みとして骨盤矯正をおすすめします。
出かけられない方は骨盤体操やリフォーム下着で対策をするのも一つの手です。
「太田ウィル整骨院」ではオーダーメイド骨盤矯正を行っているので、妊娠中の方や出産後の身体の不調でお悩みの方はぜひ一度ご連絡ください。
